前回の記事で発災中〜発災直後に命を失わず、生き残れるための対策を解説しました
今回は、自分と家族の安全が確認できた後の話になります
この記事を読むとこんな事がわかります
- 在宅避難と避難所の違い
- 0次、1次、2次の備えの解説
- 避難生活を快適にするための準備
結論:在宅避難で普段に近い生活を送る準備をしよう!
それでは順番に見ていきましょう!
在宅避難と避難所 どちらが快適?
自分と家族の安全が確認できたら、在宅避難または避難所での生活が始まります
あなたは在宅避難と避難所どちらを選ぶでしょうか?
どちらにも一長一短はありますが、私からの提案は「在宅避難」です
理由としては、
- 自由度が圧倒的に高い
- 自宅であればプライバシーが保護される
- 備蓄している食べ物や防災グッズを自由に使う事ができる
つまり、災害での不自由な生活を、自分の努力次第で普通の生活に近づける事ができます
避難所に行った場合はどうでしょう
避難所とは、
- 家に住めない場合に仮で風雨を防ぐ場所として臨時開設される場所のこと
- 主な場所は学校や施設で、避難所として場所を提供するだけ。運営は避難者が行う
意外に知られていない事実ですが、避難所って場所を貸してもらうだけなんです
つまり避難する人はお客様ではなく、場所を貸してもらい運営をするスタッフとなります
座って、毛布貰って、食料貰って、なんかやって貰えるって思ったら大間違いですね
そんな避難所ですが、基本的にプライバシーは保護されません
場所を提供されるだけで、自分が持ち込んだモノでやりくりする必要があります
その上、自分が準備した防災グッズは自由に使えません
皆カップラーメンを自分一人だけで食べるなんて、鉄のハートを持っていないと出来ないでしょう
トイレも仮説トイレですぐに汚物で汚れるでしょう。最初にルール作りを行い、適切に運営出来ないと必ずトイレから使い物にならなくなります。大規模災害なら尚のこと
それを覚悟して避難所に行ったとしても
大規模災害の場合は満員で受け入れてもらえない可能性があります。入れなければどうしようもありません
いかがでしょうか、在宅避難の方がメリットが大きいと思いませんか?
在宅避難ができる準備
一緒にやっていきましょう⭐︎
0次、1次、2次の備え
あなたは「0次、1次、2次の備え」を聞いたことはありますでしょうか
- 0次の備え:防災ポーチ ←今回の記事で紹介
- 1次の備え:非常持ち出し袋 ←今回の記事で紹介
- 2次の備え:ローリングストック ←次回の記事で紹介
持ってる!って言う人はGOOD!
これから‥って人も大丈夫!
一つずつ準備していきましょう!
0次の備え:防災ポーチ
防災ポーチとは、出先で被災した場合に自宅に帰る為の最低装備品です
出先での被災を想定しているので、普段持ち運んでるバッグに入れておき、常に持ち運ぶようにします
半日程度の避難ができる、家まで帰る時に使える、通常出先でちょっと使える様に作る事が重要です
必要十分で作りましょう。余り備えすぎると、大きい/重いなどで持ち歩かなくなります。
わたしがそうでした😅
人によって必要なものが異なると思いますので、
下記グッズを参考にして、自分なりの防災ポーチを作ってみて下さい
お子さんがいるご家庭であれば、親子一緒に考えてみるのも面白いですよ☆
普段持ち運ぶバッグに入っていれば良いので、「普段使いするもの」「普段使いしないもの」で分けると準備しやすいと思います。
スマホなんて、言われなくても持ち運びしますよね。
【普段使いするモノ】常にバッグの中に入っていて欲しい物
- スマホ
- モバイルバッテリー、ケーブル
- 財布
- 身分証明書、保険証
- 小銭(10円、100円:公衆電話用)
- リップクリーム
- マスク
- ポケットティッシュ
- レジ袋:2枚程度
- 500mlペットボトルの水分1本
【普段使いしないモノ】新たに準備してバッグに入れる物
- 筆記用具・薄いメモ帳
- 家族の写真、連絡先の紙
- マスク:予備2枚
- ばんそうこう
- ウェットティッシュ
- 飴、ヨウカンなどの保存期間が長い食べ物
- ビニール袋:2枚-止血などでも使える
- 携帯トイレ:出来れば2個
- 防犯ブザーや笛
- 小型ライト
- 痛み止めの薬
- エマージェンシーシート
【人によっては必要なモノ】
- 子供のアレルギー薬
- 持病の薬
- 生理用品
ポーチ自体は正直なんでも良いです
調べてみると、防水が…とか軽さが…とか言われますが、
オススメは自分のテンションが上がるもの! です
私は特にこだわりが無かったので、軽く、防水機能があれば良いので
イケアのジップ式袋に「普段使いしないモノ」を入れてます。破けたら交換です
防災ポーチを作って、使用頻度が多かったモノは意外にも「痛み止めの薬」
これは家族が頭痛で使用するなど、自分以外の人に使う事が多いのが「普段使いしないモノ」袋です
時々使うか、たまに出し入れすると中身を忘れないので、いざという時すぐに取り出せますよ!
どんな時に使いたいかイメージしながら、自分の0次防災ポーチを作ってみて下さい☆
あ、エマージェンシーシートは冷凍食品にぐるぐる巻きにして、
家まで持ち帰る簡易保冷として使ったこともありました。意外と使えましたよ☆
1次の備え:非常持ち出し袋
これは俗に言う「防災リュック」です。
Amazon、楽天といった通信サイトにも商品として、高機能なものが揃えられています
売っているモノを買って備えるのでも良いですが、
折角なので、中身について基本の考え方をみてみましょう
災害の備えには常にイメージが大切です
「防災リュック」の使い所は、即避難が必要な場面です。
大地震ですぐに家を飛び出すときに、すぐに持ち出せて、そのまま避難所に駆け込む!
そんな場面です
すぐに動く必要がある為、玄関やすぐに取り出せる場所に備えましょう。
また、身を守る必要があるので、可能であればヘルメットを一緒の場所に保管するのが良いですね
さぁ、ここからは想像力が必要です。
地震が発生し、テレビでは津波が来るのですぐに避難しろ!と言っています
あなたはヘルメットを被り、防災リュックを背負って、高台に走って避難しました。
雨が降ってきました。対応できますか?
津波が来て、道路が渡れなくなった為、避難所に移動しなければいけません
避難所に到着しました。
受付後、体育館の1畳程度のスペースへ案内されます。渡されたものは薄いゴアゴアの毛布1枚だけ
毛布を下に敷き、その上に座り込みます。とりあえず冷たい地面の冷気を遮断しました。
気温はまだ寒く、外は雨が降っていたので、服や靴下が濡れています。
ここからは防災リュックの本領発揮です。あなたは何を準備しているでしょうか。
ここで欲しいものが防災リュックの中身になります!
防災リュックには、
最低限必要な「定番アイテム」と、あると便利な「追加アイテム」を揃えておくと安心です。
下を参考に、背負って走る事ができる重さになる様に自分で調整しましょう。
定番アイテム(必須)
1. 食料・飲料
- 飲料水(1人1日3Lが目安ですが、最低1日分 2Lを確保する)
- 500ml x 4本 をリュックに分散すると重さのバランスがとれます
- 非常食(カンパン、アルファ米、レトルト食品、エネルギーバーなど)
- カロリーメイトやヨウカンが手軽でオススメです
- 嗜好品(飴、ガムなど)
- 緊張をほぐす為に、結構重要です
2. 衛生用品
- ウェットティッシュ/(手拭きや体拭き用)
- マスク(粉じんや感染症対策)
- 歯磨きシート or 使い捨て歯ブラシ
- 生理用品(必要な人)
- 簡易トイレ(断水時に役立つ)
3. 防寒・衣類
- レインコート or ポンチョ(防寒や雨対策)→高台避難中の防寒対策は必須です
- アルミシート(エマージェンシーシート)(保温対策)
- 下着・靴下の替え
4. 医薬品・応急処置
- 絆創膏・ガーゼ・包帯
- 消毒液(アルコールスプレーや傷口消毒液)
- 持病の薬(常備薬・処方薬)
- 風邪薬・頭痛薬・胃腸薬
5. 情報・連絡手段
- 携帯ラジオ(手回しと単三電池式が使えるとベスト)
- モバイルバッテリー(スマホ充電用)
- 懐中電灯 or ヘッドライト(夜間移動に必須)
- ホイッスル(救助を呼ぶため)
- 予備の単三電池
6. その他
- 現金(小銭も含める)
- 筆記用具(メモ帳&ペン)
- 軍手 or ゴム手袋(ガラス破片対策)
- ビニール袋(ゴミ袋や防水用)
あったら便利なアイテム
- カセットコンロ&ガスボンベ(調理やお湯を沸かすのに便利)→アウトドア用品が便利
- 保温できる水筒(容量:300ml〜500ml お湯の保温)
- 折りたたみウォータータンク(給水所での水運びに)
- 簡易寝袋 or コンパクトブランケット(冷え対策)
- エアーマット(冷え対策)
- 耳栓&アイマスク(避難所の環境対策)
- ポータブルソーラーチャージャー(電源確保)
- 防災マニュアル(地域の避難情報が記載されたもの)
- レジャーシート(避難所や屋外でのスペース確保)
- タオル(圧縮タオルも便利)
- ドライシャンプー(水が使えないときに役立つ)
キャンプ用品と共通するものも多いので、普段から使い慣れたギアを流用するのも良いですね!
大切な事なので、何度も言いますが
背負って走る事ができる重さになる様に自分で調整しましょう。
重すぎて背負えない…となりがちです
2次の備え:避難の長期化に備える
ここからは、災害発生後に避難所や在宅避難などでの生活が長期化する場合に備えるための準備です
在宅避難であれば、一通り家に備えられているものもありますが、避難所の場合は持ち込みが必要です
生活インフラ(電気、水道、ガス)が回復するまでの備えが出来ればOKです!
ポイントは、生活の質を維持しやすくなるアイテムを揃える事 です。
1. 生活用品
- 衣類(3日〜1週間分)(季節に応じた服・下着・靴下)
- タオル・バスタオル(圧縮タオルも便利)
- スリッパ or サンダル(避難所や仮設住宅で便利)
- レジャーシート or マット(床の硬さ対策)
- 寝袋 or 毛布(保温・快適な睡眠用)
- アイマスク & 耳栓(避難所の環境対策)
2. 食料・飲料
- 保存が効く食品(アルファ米、レトルト食品、缶詰、インスタント麺など)
- 調味料(醤油・塩・砂糖など)
- カセットコンロ & ガスボンベ(調理用)
- 折りたたみウォータータンク(給水所からの水運びに便利)
3. 衛生用品
- シャンプー・ボディシート・ドライシャンプー(水不足対策)
- 歯磨きセット or 使い捨て歯ブラシ
- 洗濯用洗剤(少量で使えるもの)
- 爪切り・耳かき・綿棒
- 日焼け止め(屋外避難時に)
- 仮説トイレ(1日3セット x 7日分)
4. 医薬品・健康管理
- 持病の薬・常備薬(最低1週間分)
- 湿布・冷却シート(肩こり・発熱対策)
- マスク(感染症・粉じん対策)
- 体温計(発熱時の確認用)
- 虫除けスプレー・かゆみ止め
5. 情報・連絡手段
- スマホ用充電器(ソーラー充電器があると便利)
- 携帯ラジオ(情報収集用)
- 筆記用具(メモ帳 & ボールペン)
6. 便利アイテム
- モバイルバッテリー(大容量タイプ)
- ヘッドライト(両手が空くので便利)
- レインコート & 傘
- エコバッグ(荷物運搬用)
- 小型はさみ & マルチツール
- 防水バッグ or ジップロック(貴重品や食品の保管)
- レトルト食品用の耐熱ポーチ(袋のまま温められる)
7. 子ども・高齢者・ペットがいる場合
- 子ども用おもちゃ・絵本(ストレス軽減)
- ベビーフード・おむつ・おしり拭き
- 介護用品(大人用おむつ・歩行補助具)
- ペットフード・トイレシート・リード
2次避難では「避難所での生活を少しでも快適にすること」がポイントです。
キャンプ用品を活用すると、環境に適応しやすくなりますね。
エアマットや寝袋はコンパクトにすると、非常に便利です。普段でも使って慣れておきましょう
まとめ
防災グッズは避難時の生活を通常に近づける為に必要不可欠です
その為には、被災した時のイメージをより細かく正確に行う必要があります
この記事を参考に自分に必要な防災用品を揃えましょう
未来のあなたと、あなたの大切な人を守る一助になれば幸いです。
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